無意味でシュール。現実にはありえない“ジュゼッペ・コラルッソ”の不条理シリーズ

金庫の鍵がついたダンボール箱、排水溝が無い洗面台、傘のための傘。
聞いただけでは「??」となってしまうような状況を創り出す、ジュゼッペ・コラルッソ(Giuseppe Colarusso)。無意味でシュールなシリーズ「Unlikely」を制作しています。

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スイスで生まれ、現在イタリアを拠点に活動する彼は、現実にはありえない不条理な画像を制作しています。どの作品も振り切れたユーモアで、思わず笑ってしまうラインナップです。
ただの悪ふざけにも思えるこれらは、Photoshopなどのレタッチソフトへの再認識を促しているのです。

Photoshopを使用すれば、どんなことでも可能になります。一瞬で宇宙にいくことも、Tシャツ姿で深海をうろつくこともできます。しかしその反面、加工しているのか、していないのか、が度々問題になります。もし仮に、形跡がわからないほど完璧だったとしても、後に加工していることが明らかになると、評価が下がってしまいがちです。

一方、彼の作品は、どう考えても現実にありえないものばかりです。しかもPhotoshopを使用していることを公言し、作品を発表しています。

今の時代「画像加工は邪道だ」という声もちらほら聞こえてきます。しかし筆やパレットが、Photoshopに変わっただけに過ぎません。いつの時代も芸術家たちは最先端のテクノロジーや理論を芸術に落とし込んできました。彼が行なっているのは、まさにそれなのです。

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また、彼の作品で見逃せないのは、レオナルド・ダ・ヴィンチなどを輩出した、ルネサンスの国イタリアを継承する構図や色合い、陰影の使い方です。これは、イタリア美術史の流れに沿った作品であるということを意味しています。

ラテンのアーティストらしいユーモア溢れる作品たち。難しく考える必要もなく純粋に作品を楽しめます。「Unlikely」シリーズは芸術において「虚構かどうか」などという粗探しは必要ないと語っているかのようです。

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Giuseppe Colarusso
HP : http://www.giuseppecolarusso.it
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Reference : ColossalCollater.al


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