フィボナッチ数列を駆使した“ジャック・ストームス”の美麗なガラス彫刻

大きな工房が少ない日本だとあまり馴染みのないガラス彫刻ですが、アメリカにはそれで成功を収めているアーティストが存在します。彫刻家のジャック・ストームス(Jack Storms)はその1人です。

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見る角度によって様々な輝きを放つガラスのオブジェ。息を呑むほどの美しさです。
通常、ガラスを加工する際は熱を加えますが、彼は一切熱を使わずに何百回もガラスを切り、研ぎ、磨き、そして貼り合わせる、を繰り返し制作していきます。作品は、主に3種類のガラス、光学結晶、鉛結晶、二色性ガラスを使用しており、それにより複雑な表情が生み出されているのです。
複雑といってもこの輝きは偶然の産物ではありません。自然界に多く見られ最も美しいとされるフィボナッチ数列から導き出した、彼独自の比率のもと制作されています。数学と造形の美しさを同時に感じさせる作品となっているのです。
「華麗な作品には多くの時間をかけるべき」と語っており、1つの作品が完成するまでには6~24週間程を必要とします。

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ニューハンプシャー州エクセター出身の彼は、プリマス州立大学に入学。大学2年生のときに、近所にスタジオを構えていた有名なガラス彫刻家であるToland Sandの元で働き、そこで職人達からガラス彫刻の基礎や芸術に関するあらゆることを学びました。制作しているうちにガラス彫刻は革新を必要としていると考えるようになり、2004年にToland Sandのスタジオを離れ、自身の工房StormsWorks Studioをオープンさせ独立します。
どうしても無機質であるがゆえに冷たい印象を受けてしまうガラス彫刻ですが、彼は多彩で表情豊かな作品を制作することによりガラス彫刻界に革命をもたらしたのです。

今では、3000枚のガラスで作られた実物大のクリスタルバットを元MLBニューヨーク・ヤンキースのデレク・ジーターが3000本安打達成の記念として贈ったり、マーベル映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」に作品が登場していたりと幅広く活躍しています。

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世界的ガラス彫刻家として成功を収めている彼は、冗談を言いながら和やかに制作をしているそうです。あらゆる角度から美にアプローチし制作に打ち込んでいる姿からは意外ですね。
しかし強い情熱、厳格な自己規律のもと職人ジャック・ストームスは汗水垂らし日々制作に勤しんでいます。また、ガラス彫刻なら何時間でも続けていられると語っています。好きなことにひたすら没頭しているからこそ、誰も見たことがないガラス彫刻を作り出せたのでしょう。

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Jack Storms
HP : https://jackstorms.com
Instagram

Reference : Storms Fine ArtwikipediaMarcus Ashley

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