フェルメールやマネ。巨匠の傑作を廃墟に飾る“Julio Anaya Cabanding”

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人気のない廃れた場所で、ボロボロの壁に飾られた絵画。なぜそこに飾られているのかと疑問を抱くのと同時に、なんとも不思議な雰囲気を漂わせています。しかし、この絵画にはちょっとしたトリックがあります。額付きの絵が飾られているのではなく、壁そのものにペイントされているのです。

制作したのは、アーティストとして活動する、Julio Anaya Cabanding。彼はスペインの都市・マラガで生まれ、小学生の頃は絵画教室に通うなど、絵を描くのが大好きだったようです。しかし、そのことを仕事にしようとは考えていなかったため、大学では経済学と地理学を学びました。ですが、それらの分野にはなかなか興味を持つことができず、22歳の時改めて絵の勉強のために美術大学に通い、芸術に真剣に取り組み始めます。大学では、フェルメールやエドゥアール・マネといった過去の有名な芸術家の研究や芸術理論、歴史などを深く学び、彼が描く作品に大きな影響を与えました。

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そんな彼が描く絵画は、人があまり近寄らない場所の壁に描かれています。そのため作品を目の前で見ることができる人はほとんどいません。多くの場合、写真によってその存在を知ることができるのです。

制作するきっかけとなったのは、友達のアーティストが手がけるミッションに参加したことでした。壁に落書きのようなペイントを施す友達の横で、当時制作していたルネッサンスやバロック、印象派といった古典芸術のレプリカを描き始めたのです。そして完成したその絵画と、周りの風景とのコントラストに魅了され、その時から彼のアトリエは“ストリート”になりました。今では廃墟の建物、近くの港、落書きだらけの放置された壁、それらが彼にとっての展示ホールとなっています。

通常のアトリエやキャンバスとは違い、天候や壁の素材、予測できない状況など、様々な難しさはありますが、それらに挑戦し続けることで、彼はその場をより魅力的な空間に作り上げてきました。丁寧に、そして精密に描写することで、有名芸術作品をまるで持ち出してきたかのような、そんな感覚にさせられる作品を現在も生み出し続けています。

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Julio Anaya Cabanding
HP : https://www.julioanayacabanding.com
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Reference : Young SpaceJuxtapoz Magazine

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