本の中に広がる世界を詩的に描く“Jungho Lee”

現在、多くの本が電子書籍として発売され大衆化してきています。しかし、まだ紙の本を愛する人も多いのではないでしょうか。使われているインクや紙質など、実際に触れて読む感覚は紙の本ならではです。そんな本好きの1人、韓国のイラストレーター、ジュンホ・リー(Jungho Lee)は、「本」をテーマにした独特の世界観を描き出します。

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本から星を釣る少年や雪原の本を歩く様子など、シュールで独特の世界観。彼は、曖昧なイメージを具現化するのを得意とし、本を読んでいるときに体験している幻想世界を華麗に描いています。マグリットやケイ・セージを彷彿とさせるだまし絵風のシュルレアリスム表現は、私たちの想像力を拡張させ、絵の中に入り込む後押しをしてくれます。
絵は淡いトーンで統一され、ムラが意図的に出されています。それにより朧げな記憶の一コマを演出し、子供の頃に夢で見たことのあるような感覚を蘇らせてくれるのです。

インスピレーションの元となったのは、ドイツの画家、Quint Buchholz(クイント・ブッフホルツ)。クイントもまた、詩的なイラスト作品を制作することで知られ、絵本も40冊以上出版するなど、人気のアーティストです。
クイントから多くのことを学んだ彼は、シュルレアリスムや自身の幼少期の記憶も織り交ぜ、よりオリジナリティある作品へと仕上げていきました。

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ソウル出身の彼は、韓国で有名な芸術大学「弘益(ホンイッ)大学校」でグラフィックデザインを専攻し、卒業後の2007年からは様々なメディアのイラストレーターとして活動しています。近年は絵本の制作に力を注いでおり、2016年4月には、出版社「Sang Publishing」協力のもと作品集「Promenade」を出版。その同年には毎年開かれる世界的イラストレーションの祭典「World Illustration Awards」で賞を受賞し、注目を集めました。受賞したことについて本人は、「私は1年間このプロジェクト(作品集の作成)を通して、イラストレーターとして素晴らしい経験ができ、AOI賞を受けることを非常に光栄に思います。今後の私の制作に大きな励みとなります。」と、語っています。

名誉ある賞を受賞した彼は、制作するときはいつも「見る人にどのようにして自分のイメージを伝えるか」ということを心がけているそうです。それを日頃から意識することで、こういった独特な世界を生み出せたのかもしれません。
彼の作品集は現在も購入することができます。一度手にとって、インクの匂いや質感などを味わいながら、詩的な世界を覗いてみてはいかがでしょうか。

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Jungho Lee
HP : http://www.leejungho.com/index.html
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Reference : The AOI Tutt’Art@

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