孤独や弱さを美しく。退廃的な肖像写真を撮り続ける“カイル・トンプソン”

誰もが他者には打ち明けられない心の闇を一つ二つ抱えていることでしょう。
言葉では言い表せないような己の複雑で深い心境を、カイル・トンプソン(Kyle Thompson)は写真で表現しています。

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彼は1992年にシカゴで生まれ、2012年の20歳頃にはすでにメディアなどで取り上げられた早熟の写真家です。独創的な世界観を演出する彼の写真は、映画のワンシーンを思わせるようなストーリー性を醸し出し、それらの多くは孤独や死をイメージさせます。
主にポートレイト作品を手がけ、今まさに死を迎える瞬間のようであったり、死体をイメージさせるもの、悩み苦しんでいる姿など、誰もが内面に抱えている心の病みを美しく表現しています。

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19歳の時に家の近くにあった廃墟に興味を持ち、そこで両親のカメラを使い撮影したのが写真家としての第一歩でした。1人で外出するのが楽しいと語る彼は、主に自身を被写体とするセルフポートレイトを撮影し、超現実的な作品を生み出しています。

2013年に発表された「Void」は、白く塗ったカイル自身が次第に黒く染まっていく連続写真であり、虚無感が全体を覆っている作品です。この頃からシュールさが目立ってきています。

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写真作品は、作り込めば作り込むほどアートからは離れてしまうというジレンマがありますが、彼はそこのバランス感覚に長けていると言えるでしょう。

現在はオレゴン州ポートランドを拠点としており、ファッション雑誌Vogueの写真を手がけるなど、写真家としての確かな成功を収めています。
今後の展望として、自身のスタイルでファッション雑誌の写真を撮ったり、大規模なギャラリーでの上映などをし、多くのワークショップをしたいと語っています。
どのように展開していくのか目が離せないアーティストです。

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Kyle Thompson
HP : http://www.kylethompsonphotography.com
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Reference : PetaPixelSurrealism Today

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