ホッチキスの針が作り出す摩天楼。“ピーター・ルート”による驚きの大都市

資料をとめる際などに使われるホッチキスの針。どこの家庭にもあるその身近な素材をイギリスのアーティスト、ピーター・ルート(Peter Root)は、都会に立ち並ぶビルに見立て、壮観な光景を作り出します。

previous arrow
next arrow
Full screenExit full screen
previous arrownext arrow
Slider

まるでアメリカの大都市を遠くから撮影したように見えるこちらは、彼による作品「Ephemicropolis」です。
全てがホッチキスの針から成っており、一番高く積み上げられたものでも12cmと低いですが、周りの密集具合から、実際の都市のような遠近感や空気感が感じられます。

使用された針の数は、なんと10万個。作品は、6m×3m四方もの広い面積に設置されており、およそ40時間をかけて完成されました。完成予想図は作らなかったそうで、一つ一つ丁寧に置き周りとの関係を計算しながら完成させていったといいます。
下は40時間の制作時間を3分に凝縮したものです。

徐々に出来上がっていく様子は、まるで我々人類の繁栄をホッチキスの針で表しているように感じられます。

彼は、イギリスにあるファルマス大学美術学部を2000年に卒業。以降、建築のモデル作成やメディア製作、教育など様々な分野に携わり多くの経験をしてきました。作り出される作品には、「永遠」「未来」「建築」そして「街」といったテーマが含まれているといいます。

今回の「Ephemicropolis」は、2010年に作り出されたものですが、実は4年前に同じくホッチキスの針による都市「Low-Rise」を制作していました。こちらは使用される針の数と面積では今作よりも小規模なものですが、設置された床が鏡となっていることで、広々とした空間を感じられる作品となっています。

previous arrow
next arrow
Full screenExit full screen
previous arrownext arrow
Slider

作品はどれも、緻密な計算と慎重さ、そして物凄い忍耐力を要します。しかし彼は「複雑で時間のかかるものを作るのが好きです。」と雑誌のインタビューで語っており、ホッチキスの針によるこの緻密な作品は、そんな彼だからこそ作り上げることができたと言えます。

previous arrow
next arrow
Full screenExit full screen
previous arrownext arrow
Slider

Peter Root

Reference : Design MilkInhabitatAnti-Utopias

関連記事

  1. 石による神業。“マイケル・グラブ”が作り出す驚異のバランスアート。

  2. なぜ!? 見慣れた景色がユーモラスになるストリートアート。

  3. 突如として出現した不気味すぎるオブジェ。“ロニー・ヴァン・ハウト”が込めた思いとは

  4. 環境問題の現実。木の断面に描く理想。

  5. 現代人へ警鐘。ホロコースト。死者への侮辱。

  6. これは一体…。芸術の都、パリに出現したゴミによるアート

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

 
  1. この記事へのトラックバックはありません。

   
   

記事ランキング

Twitter

 PAGE TOP