鏡に映る、若かりし頃の自分の姿。“トム・ハッセー”の伝えたかったこととは

鏡の中を覗いたら、なんとそこには若かりし頃の自分の姿が…。もし、そんなファンタジーのような出来事が起こったら、どうでしょうか。その姿を見て、あなたはどう感じますか。

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写真の中にいる年配の人たちは、昔の輝いていた自分の姿を見てどう感じていると思いますか。表情を見ると、若い頃の自分や、その時経験したことを懐かしんでいるかのようにも見えますが、実はこれらの写真には作者のあるメッセージが込められているのです。

現在アメリカでは、500万もの人がアルツハイマー病で苦しんでいます。アルツハイマー病とは、最近の記憶が徐々に無くなっていき、昔の記憶、つまり若い頃の記憶だけになっていく病気です。この病気に苦しんでいる人たちを助けることを目指し、アルツハイマー治療処方薬の広告として、この「リフレクションズ」というシリーズの写真が製作されました。そしてこのシリーズは、コミュニケーション・アート・フォトグラフィー・アワード2010(Communication Arts Photography Annual)という賞を受賞したのです。

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この「リフレクションズ」シリーズは、アメリカテキサス州の写真家トム・ハッセー(Tom Hussey)によって製作されました。彼は、大学で映画製作や写真学、芸術学を学び、卒業後は様々な分野の写真を撮影しています。現在は写真家としての仕事をしながら、大学で講義を行ったり、国際写真美術館で仕事をしたり、定期的にギャラリー展を開催したりと、幅広く活躍しています。また、多くの賞も受賞しており、アメリカの雑誌“Adweek”では、「世界のクリエイター、トップ10」に選ばれ、“Lurzer’s Archive”という雑誌では、「世界の200人の広告写真家」の一人として取り上げられています。

彼は、第二次世界大戦を経験した80歳の老人と話している時に、この作品のイメージが湧いてきたと言います。老人が80歳になるのが信じられないと言っている姿を見て、歳を取っても心はまだまだ活気と若さがある、と感じたそうです。それを再現するために、この「リフレクションズ」シリーズは生まれたのです。

写真の中の年配の人たちは、若かりし頃の自分を見て懐かしく思っているのではなく、鏡に映っている姿が、今現在の自分の姿だと思っているのではないでしょうか。もしくは、心の姿なのかもしれません。
皆さんはどう感じますか。

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Tom Hussein
HP : https://www.tomhussey.com
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Reference : Digital SynopsisThe Phoblographerabc News

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