新聞や雑誌で作られた人間。“富田菜摘”の立体コラージュ

世界中では日々廃棄される大量のゴミが問題視されています。そんなゴミや廃材などを使い、立体作品を作っているのが日本のアーティスト富田菜摘さん。何気ない日常や、よく目にするものなどを、そのままの形ではなくユニークな方法で表現しています。

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「こんな人いる!」「こんな風景あるある!」と、つい言ってしまいそうな、親近感溢れる作品。人の顔や服装を見ると、それぞれを象徴する新聞や雑誌の切り抜きで制作されていることがわかります。例えば、買物袋を持った主婦の服にはスーパーのチラシが、少年の帽子や服には少年マンガの切り抜きが、仕事ができる風サラリーマンのスーツには英語の新聞やチラシが。彼女は、一人一人にキャラクターと架空の名前を付けているのだそうです。その人物が何で構成されているか観察することで、私たちもどんなキャラクターなのかイメージできるような作品になっています。

よく街中で見かける行列、電車の座席。見ず知らずの他人同士が、同じ目的で、肩が触れ合うくらい密に並んでいる。同じ空間にいるのに、それぞれが自分の世界に入り、思い思いのことをしている。そんな人々を観察し、どんな人なのかなぁと想像するのは楽しい。だが、そんな私も、その他人の集団の一員なのだ。
つい作品を見ていると客観的になってしまいますが、作品の中の1人が自分だと考えても面白いかもしれません。

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彼女は、1986年に東京で生まれ、油絵を描く父親の影響で、小さい時から絵に親しんできました。立体作品に魅了されたのは、美大受験予備校に通っている時。破棄された金属廃材やゴミを集め、それとは対照的である自然の生き物、ガラパゴス諸島のウミイグアナ「鉄兵」を制作しました。
多摩美術大学に入学後、油画専攻にも関わらず、立体作品は作り続けました。一から作るよりも、形あるものを他のものに作り上げていく、その過程や完成したものを見るのが楽しかったと言い、大学在学中の課題では、結局一枚も油画を描かなかったそうです。

そんな彼女の作品は現在、多くの人を魅了させています。スペインやドイツの美術の教科書で紹介され、日本でも2020年に掲載予定のようです。
また、子供たちにも物作りの楽しさを知ってもらいたいと、富田さんが直接教えるワークショップも開催し、精力的に美術界を盛り上げています。

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富田菜摘
HP : http://tomitanatumikan.wixsite.com/tommy
Twitter

Reference : ギャルリー東京ユマニテ毎日新聞

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